「リッチマン、プアウーマン」(全11話)を一気観した。
wikiで「現代版『プリティー・ウーマン』」と称されてて興味が湧いた。
(ジュリアとタメやしなw)
で、『プリティー・ウーマン』といえば、そのルーツたるは
『
マイ・フェア・レディ』
そしてそのタイトルや、
社長とスタント・ウーマンという格差の
『シークレット・ガーデン』とも何気に被るw
これ月9やったんや。2012年の夏クールか。
全然知らなんだw
小栗旬=IT企業の若社長、日向徹と
石原さとみ=就活中女子大生、夏井真琴
(最初は徹を捨てた母、澤木千尋の名を語る)
・・・これはヤバいな、夢中になった、、、w
(よって一気観、よって長い、、
そして毎度お馴染みのネタバレ劇場なんでw)
まず最初に思ったんが。
・・・
このヒロイン、東大理学部で記憶力抜群・・やと?
これのどこがバカやねん?!ww
馬鹿どころかスキャナー並の記憶力やんw
(なんかそういう設定どっかでもあったなw)
女神と魔女やないが・・・
天才と馬鹿も紙一重ってか?
逆に徹のほうが心因性の病気から
人の顔や名前の記憶が困難やという設定で。
中卒といえば、藤くんもうちの娘もそうやし。
大卒よりもむしろ心象ええかもしれんw
(勉強内容一晩で初期化するバカで悪かったなwww)
で、この病気で思ったことは。
<憶えられてない側より憶えてない側のが可哀想かもしれない>
ということ。
認知症問題でもそうかもやが。
人って自分が憶えられてない、相手の記憶に残ってない
っていうのは、とっても哀しいし寂しいもんだ。
自分の存在が 何も残らなかった、無い みたいに感じてしまう。
記憶に関する物語は興味深いので過去も観てきたけど。
が、こんな風に思えたのはもしかしたらはじめてなのかもしれない、と。
2話の靴のシーンは泣いた。
田舎の兄が送ってくれたおこずかい(3000円)で買った新しい靴を
捨てた、安物、これ(10000円)で買い直せ
と徹に言われて泣いて車降りるシーン。
金額の問題や無いわな。
(先日元夫が何気にくれた500円のQUOカードも御の字状態の今・自爆死)
(まぁ、後に靴返却されるええシーンが控えてるが、、w)
それにしても徹の
怒ってるんやなくて、お礼を言いたい
馬鹿にしてるんやなくて、羨ましい
・・感情表現が不器用すぎて最初解りにくすぎwww
あの物言いやったら本音はどうあれ傷つくわな。
思った事を指摘したら、思ってた事と相手の意図は違った
というのは、ほんまに話してみないと解らないw
人は皆「思い込み(観念)」で生きてるからな、、w
最初に心に留まったのはこの回想シーン (3話)
室戸界隈の海を彷彿させたこの景色は。
実際のロケ地は千葉のようやが設定は高知やった。
(最後に行ったのが2013年なんで再来したくてたまらんこの頃w)
人物としてはこの人。
一発屋プログラマー坂口氏
学生時代に造ったゲームが当たって社内のホープ的存在。
「おもしろくなくたっていい、カネさえ稼げれば」
「プログラム言語の読めない君には解らないだろうな。
日向徹のスゴさ」
やたら傲慢で横柄で第一印象最悪やったが、
実は虚勢を張って内心怯えていた人。
5年で徹を追い越したかった。そして自分の事はちゃんと解ってた。
一発屋とはいうが。
一発当てるだけでもすごいんよ。
(一発すら当たらん人間のがゴマンと居るやろが、、)
解雇されたものの、奮起して新たに造ったゲームを徹に見せたいと
真琴に依頼しに来てUSBを託すシーン。
「このおもしろさを解るのはあの人(徹)しかいない
でも
自信無い 自分に力があるかどうか 見て貰うだけでいいから」
ええ味出してるよなぁ・・。
託された真琴は徹に
悪くないならせめて坂口さんにそう言ってあげて欲しい、
「私たちはみんな自信が無いから、尊敬する人の『大丈夫』の一言が欲しいんです」
徹に名前を憶えられ、更に
「大丈夫だ!おまえのアイディアはおもしろい」
坂口は徹の出資で新会社を設立することになる。
本当に感謝してるという坂口に「ちょっと高いおもちゃ買っただけ」と徹
『おもしろい』ことを常にやりたがるのが徹
徹曰く「あいつの顔見たか?!あいつはヒリヒリさせるとおもしろいなぁ。
誰も守ってくれない、
自分でやらなきゃいけない状況でこそ真価を発揮する男」
か。
・・・益々いいねw
で、その坂口といえば退職時に
(面倒な事にならないように退職者にフォローを心がけてた)
徹の親友である副社長朝比奈に
俺と同類、野心もあるし名声も欲しがっているくせに影に回る
負けると解ってるから味方についた
「失敗できない臆病者」と。
朝比奈は図星突かれ(disられ)たから坂口を潰したかったのに。
・・・解りやすいよなw
徹と違って自分を脅かしかねない脅威は潰しておきたい朝比奈。
でも朝比奈は朝比奈で悪くないと思うよ。
名アタッカーには、優秀なセッターが必要なんだよw
ピッチャーに恋女房が必要なように、、なw
縁の下の力持ち、悪くないで。
(言いつつわし自体はマイナンバー「1」やけどな、、w)
同じ嗜好で狙ってたテーブルを燿子(朝比奈の妹・相武紗季)に
先に買われてしまう徹は2年迷って即決の燿子に先を越された優柔不断w
名は体を表す。
「徹は冷徹の徹やと思ってたけど『星一徹』の徹」
真琴のこれには吹いたwww
4話では今でいうマイナンバーか。
パーソナルファイル、行政情報システムのインターフェースの開発のシーンが。
馬鹿馬鹿!と、おもっくそdisられてるシーンとか、、w
何気に微笑ましいシーンとか、、w
『万人に易しい(=優しい)システムとは一体何か・・・?』
真琴の存在で色んな事に気付いていく徹。
「ここからは僕ひとりでは作れない」と各々の専門分野を任されたトリオ
「出発進行!」
小川氏
(鉄っちゃん♪)
わし基本乗り物好きw
偽名事件?もここで無事解決・・w
(ってか、わし燿子みたいな積極性は皆無だからな、、、w)
5話 日向徹のプレゼンが超カッコイイww
一見エロ爺のフリ(?)してた片岡鶴太郎がなかなか渋いw
藤くんの好きなトマトがいっぱい♡
田舎風景も最高!(いいつつショット無かよw)
めっちゃ凄い人でも反面嫌われてたりする事も必ず有るということや。
可愛い婆ちゃんになりてえなぁ、、w
真琴が燿子に言った言葉
「すごい人だなぁって・・(以下敢えてry)」
6話は遂に朝比奈の裏切りによる情報漏洩事件〜株主総会のシーンが。
(朝比奈は3人目の仲間やった元社員・遠野と共謀)
遠野(綾野剛)若い日の回想シーン
この感じ、息子と似てるねんw(出たw)
株主総会の名シーン
彼に頭を下げた徹の態度が真摯。
この直後の
他の株主達の醜悪さとの
コントラストが、、。
この青年の200万を「はした金」と言い、
「カネカネ!」と言うくせに、配られた高級トマトを投げつける輩どもの
品性は人としてかなり下品やと。
高いトマトや言うんなら投げてんと有りがたく喰らえや。
あと、下品といえば朝比奈がお膳立てしてた大手企業との会食
相手企業の爺どもの飯食ってる雰囲気。
大事な契約書と言いながらその扱いはぞんざいで汚い。
まぁ、箸の持ち方無茶苦茶なわしが言うんも何やが、、、
食べ物に対しての態度って品性出ると思うんよね。
傲慢さとか感謝の無さとか。
自分は株には興味無いからか。(元夫家族は関係有)
そもそも変動するもんなんやから(人間の感情やないがw)
損したら得するまで寝かしとけばいいんじゃないのか位にしか思ってない。
そんなに被害者ぶるもんなんだろうか、とも。
その株
選んで買って運用してんのはてめーらじゃねーのか、と。
そもそも
痛くも痒くも無い人間 なんて存在するか!
そこいらは金持ちやろうが貧乏やろうがすごかろうが凡人やろうが
皆同じ人間<最高に素晴らしくて最低に屑>ちゅうイキモノなんだよ!
7話
一流企業から内定取れたものの複雑な心境の真琴。
徹は社長退任〜解雇へと。
相変わらず出だしヒール役の丸山智己。
店のNo.2 乃木役で
チーフシェフの燿子に
嫉妬から嫌がらせしてたけど
今回は後には
じわじわええ感じみたいなw
なんていうのか、徹と朝比奈はまるで
信長と光秀。
人を陥れる性根は最悪やが。
それも人間やからこそ、とも言える。
「悪い」んやなくて「弱い」「ちっちゃい(狭量)」
憧れは嫉妬と背中合わせやったりするし。
嫉み根性に劣等感が加われば暴走はいとも易し。
そしていつしか
それすら許してしまえる寛容さすら備えているのが
これまた人間やからこそ、かな。人情。
裏切りすら含めて「信じる」ということ。
8話 途中まで和やかな徹の送別会やったが。
唯一譲れないパーソナルファイルまで
朝比奈に全て乗っ取られて流石の徹も逆上。
朝比奈「しかし君はそこまで素直だとは、この先も損をするぞ」
真琴「素直になれない人に言われたくありません」
「気持ちは決まってますから。私、日向さんの事が好きです」
一人になって出て行く徹に
「全部断ってやりました
はーっはっは!!!」
(内定も朝比奈からの誘いも蹴って)ついて行く決心をした真琴。
一時的な感情 とはいうが。
感情ってそもそも一時的なもんやろが。
だって「常に流動している」のが感情やろ?w
感情と信念は別モノ。
このシーンは勉強になったな。
自分の『WANT』で、とことんええんやと。
男という生き物は、醜態を人に、こと好きな女には一番見せたくない
そんな
「男心」を配慮して遠慮する必要など無いんだな、と。
女心にとっては、そんな男のプライドなんて ほんまに「どうでもいい」
「私は日向徹についていきたい」
うらやまシーンw
♪いくつもなくなった後に つよく残った ひとつ残った 〜
脳内「ファイター」が流れ出す、、w
9話
ほぼ文無し状態になった徹。
事務所は借りたがやりたいことが湧かず状態やったが。
真琴が総務省の事務次官藤川氏から依頼された
「日向徹にしか出来ない仕事」に奮起。
「僕を何だと思ってる?」
キターー!!
『Change the World!』
でも って書いた時点で瞬時に湧いた言葉が書かれて、、、w↑
プログラマートリオが徹の事務所に集結。
ワンダー・ウォールという新会社が動き始める。
信じて欲しい、壁を壊したい
そう願っていた真琴に
「お前が信用できる人間かどうかなんてどうでもいい。
僕がお前を信じる」
いいね。要は、自分がどう在るか決める ただそれだけだ・・w
ついてきた真琴がそうやったように。
10話は遠野のリークにより朝比奈が逮捕されてしまう。
遠野の自白
「認めて貰いたかった
俺のこと 1度でいいから」
このシーンは・・・
胸の奥からグッと込み上げてきて涙腺が崩壊してしまう。
徹の名言集といえば・・。
大手との会食を取り付けた朝比奈には
「1流と認められたかったのか はじめて失望した」
この遠野には
「稼いだカネの額で評価されたいのか?意外と小さい男だな」
他に
「頑張ったから認めてくれ? 子供か!」
激しく同意にビシバシ突き刺さってきた、、w
最初の頃にもあった
「自分がすごいということを何故、人に認めさせなきゃいけないの?」
自分が正しくなけりゃ、人に認められなければ、
その瞬間に今吸ってる空気が無くなるとでも言うのか?!
一体、誰に褒められたい?認められたい? 世間か?
人類ってほぼこれに陥っているよな。
常に、自分が正しいかどうか 自分は認められるのかどうか
心の何処かで怯えてる。
常に、自分がどう見られているか。
自分の思惑通りに見られたい。でもそんなことは不可能だ、、、w
それ(外界)ばかりに<自分たるもの>を頼ってしまうと
それは完全に【依存】で、自分としての軸は無くなってしまう。
一体誰のための人生だ?!
しかし、人間はひとりで生まれひとりで死んではいくが
それでも
自分ひとりで生きているのでもない
だから【人との間】なんだろ。
他者から認められるんは絶対的に嬉しいに決まってる。
それも、自分が尊敬する相手、好きな相手からの承認を欲する。
「自分がすごいと認めた人に認められると気分がいい」
このシーンはageinでもやっぱ泣いてしまう。
心の奥深いところの傷が疼くかのように。
あまり思い出したくないのかもしれないけど。
心から認められなかったのに叶わなかった
そんな想いが泣き出すんだろうな、、、。
新会社が走り出したとき、
今のは何点だったと逆に(?)
徹にあれこれ指導する真琴の図 がおもしろいw
「屋根部屋のプリンス」の世子様を思い出すww
新会社は僅か1ヶ月足らずで世間に認められる。
友達「なんで?出来る男、最高じゃん!」
真琴「最高だよ、、でもスゴすぎて。なんか一緒に居るのが辛い」
そう言って一方的に距離を置いてしまう。
そんな気持ち知らぬ徹はあちこち探し回って。
禅寺で。
「居なくならないって言ったのに・・・」
僧
「人に近付きすぎれば、心を乱される。嫌な自分にもなる。
それも含めて相手を受け入れる。
それが誰かと一緒にいるということ ではないでしょうか」
次のおぐりんの言葉に湧いてきたんが
♪お願いだ baby 傍に居て笑って
その顔を見たくて 俺は ボロボロになる〜
気持ちって、いつだってシンプルなもんだよ、、w
真琴の田舎迄探しに行く徹と
兄逮捕の余波で店をしばらく休めと言われた燿子
またも偶然の鉢合わせw
てか、なんなんすかね、これ?
「室戸いきたいー!」って叫んでるわしに、
この絶妙なロケーションとかww
たまらんきにw
この時点では獄中の朝比奈に誰も会えていない。
<無茶苦茶で楽しかった>
獄中で徐々に復活していく朝比奈の表情がいい。
「天才バカボン」を選んだ刑務官の気遣いもなw
真琴の実家は・・・さすがはおかあちゃんやな とw
徹は名乗らずも実母に会えたし。
徹は朝比奈の居場所を思ってネクスト・イノベーションに戻る決意を。
ワンダー・ウォールのトリオの所に坂口がやって来て
(出資金の件で)あの人が自分に頭を下げて頼みに来たんだ、
「俺達だけでやってやろうって気にならないんですか?!」
と発破をかける。
最終回
真琴「会ったら仕事がんばれなくなっちゃうし
どう思ってんのかぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ・・・ry」
(・・・要は『集中できない』苦笑)
真琴に気持ちが言えなかったという徹に
燿子「あんたバカ?」
・・まぁ、鈍感過ぎて呆れるわな、、(苦笑)
ブラジル(春〜の真琴の勤務地)に行くと
聞かされて怒り出す徹、は、解りやすい。
会えなくなるショック、そらキレるわな、、、w
最悪の窮地にネクスト・イノベーションに戻った徹。
ようやく面会をOKした朝比奈
「絶対になくさないから帰ってこい」という徹に朝比奈、土下座。
真琴に会いたくないと言われて困惑する徹は
朝比奈に「頼む、教えてくれ!」と相談に
「好き過ぎて辛いってどういうことだ?!」という徹に
「それはお前の気持ちが知りたいということだ」
「ソコから先は自分で考えろ」
予想通りの台詞で突き放したwww 愛だねw
そうだ。徹は自分の気持ちを言ってない。
何一つ解らないままで、
好き過ぎるまんま傍に居るのはそりゃ辛いわな・・・w
『スタアの恋』のヒカル子の
「その言葉をずっと待っていました」
(これだけは女が先に言う幕では無い、
そこから先は男の檜舞台、、w)
でもそれについても
『最適なtiming』というものが
本来、必ず あるもんだ・・・。
「普通になった」と徹に言う朝比奈。
以前は、
<徹はカリスマで凄くなくちゃならない、普通なんてダメだ>
みたいな思いが強くあったように思う。
色々無理してた(?)あの頃とは違って、
朝比奈も徹本人も今の状態を受け入れてる。
「意外と僕は今の僕を気に入ってんだ。
あいつが変えてくれたから」
衝撃的な出会いというもの
それは、人を動かしたり強く影響したりする。
チーフシェフに就任した乃木に
燿子「優秀なNo.2が居る店は繁盛するのよw」
兄妹揃ってそのポジションが向いているのか。
でもその地位に甘んじてるのと
そのポジションに誇りを持ってるのとじゃ
その気の持ちようだけで雲泥の差にはなる、ということかな。
最後のほうは安岡の一声で社員総動員で
徹がフライト直前の真琴に会えるように動くw
真琴「バカ!!!!!」(爆笑)
(きっちりジャケット着直すん、よかったなw)
「地球の裏側?
そんなもんは僕がどうにかしてやる!」
(シガのジュウォンもそやったけど。
これだから仕事デキる男はカッコエエんだわな、、w)
物理的な距離よりも
心理的な距離と温度が大事なんだよ!
1年9ヶ月経って
帰ってきた朝比奈(投獄前後で表情ほんま巧い)と
個人的にウォールの「考えるな感じろ」がgood!
Happy ending!
Miwa ヒカリヘ の
Hikari e english acoustic full version も、良かったな。
グッと揺さぶってくる感じ・・・で、あっという間やった。
今日は借りてこんかたったんやが
空白の1年9ヶ月を描いたニューヨーク版も今度観よっとw
All right ☆彡